キャバクラの「裏引き」は絶対NG?バレる確率や罰金相場、賢い断り方を徹底解説
キャバクラ業界において、決して犯してはならないタブーの一つとされるのが「裏引き」です。お客様から「店を通さずに安く会おう」と提案されたとき、キャストの皆さんはどのように対応していますか?また、少しでも安く懇意のキャストと会いたいと考えているお客様は、そのリスクを正しく理解していますか?一見、双方に金銭的なメリットがあるように思える裏引きですが、実際には「百害あって一利なし」と言われるほど、深刻なトラブルの原因となります。
本記事では、裏引きがなぜ絶対NGなのか、その理由を店舗側の視点、法的リスク、そして人間関係の観点から徹底的に解説します。バレた際の罰金相場や解雇のリスク、さらには関係を壊さずに裏引きを回避する「賢い断り方」まで、現役のプロライターが実情に基づいて詳しく紹介します。目先の利益に惑わされず、長く安全に夜の世界を楽しむための知識を身につけましょう。
キャバクラにおける「裏引き」とは?同伴・アフターとの明確な違い
キャバクラで働く上で、最も注意しなければならない禁止事項の筆頭が「裏引き」です。しかし、新人キャストやキャバクラ慣れしていないお客様の中には、「同伴」や「アフター」、あるいは単なる「店外デート」と何が違うのか、その境界線が曖昧な方もいらっしゃるかもしれません。この章では、裏引きの正確な定義と、正規のシステムである同伴・アフターとの決定的な違いについて解説します。
なぜお店側がこれほどまでに裏引きを嫌い、厳しく取り締まるのか。その背景には、単なるルール違反という言葉では片付けられない、店舗経営の根幹に関わる問題と、キャストを守るための安全管理上の理由が存在します。まずは基礎知識として、裏引きがどのような行為を指すのかを正しく理解し、正規のサービスとの違いを明確にしておきましょう。
「裏引き」の定義と仕組み
一般的にキャバクラにおける「裏引き」とは、店舗を通さずにキャストとお客様が直接連絡を取り合い、店外で会う対価として金銭の授受を行う行為を指します。通常、キャストと店外で時間を過ごす場合は「同伴」としてその後出勤するか、お店の営業終了後に「アフター」として交流するのがルールです。しかし、裏引きでは「お店に行かない(売上を入れない)」状態で、お客様がキャストに直接「お手当」や「デート代」を渡します。
この仕組みは、一見するとお客様はセット料金や指名料を節約でき、キャストは店にマージンを抜かれずに現金を手に入れられるため、Win-Winの関係に見えるかもしれません。しかし、これは店舗に対する重大な背信行為であり、業界のルールを根底から覆す危険な取引です。多くの店舗では入店時の誓約書で禁止事項として明記されており、発覚した際のリスクは計り知れません。
店を通さずに金銭の授受を行う契約違反
裏引きの核心は「店舗の利益を阻害し、直接金銭を受け取る」という点にあります。キャバクラは、場所とキャスト、そしてお酒やサービスを提供することで対価を得るビジネスモデルです。キャストは店舗と雇用契約(または業務委託契約)を結んでおり、その稼働はお店の管理下にあります。
店を通さずに金銭を受け取ることは、お店の商品である「キャストの時間とサービス」を横領しているのと同義とみなされます。たとえ短時間の食事であっても、そこにお客様からの「お手当」が発生し、かつ店舗への来店(売上)が伴わない場合は、明白な契約違反となります。これは単なるマナー違反ではなく、業務上の背任行為に近い重いペナルティの対象となるのです。
単なるプライベートデート(色恋)との境界線
よく議論になるのが、「金銭が発生しない純粋なデート」は裏引きになるのか、という点です。いわゆる「色恋営業」の一環や、本当に恋愛関係にあって金銭の授受が一切ない場合は、厳密な意味での裏引きには該当しないケースが多いです。これを業界では「本引き(店外デート)」と呼び、グレーゾーンとして扱われることもあります。
しかし、境界線は非常に曖昧です。たとえ現金の手渡しがなくても、高額なプレゼントをもらっていたり、定期的に食事を奢ってもらうだけで店への来店が一切ない状態が続けば、店舗側は「実質的な裏引き」と判断する可能性があります。「お金は貰っていない」という言い訳は、売上が伴わない以上、店舗側には通用しにくいのが現実であることを理解しておきましょう。
正規ルール「同伴」「アフター」との決定的な違い
裏引きと混同されがちなのが「同伴」や「アフター」ですが、これらは店舗が認めている正規のサービス形態です。決定的な違いは、「最終的に店舗の利益につながるか」そして「店舗の管理下にあるか」という2点に集約されます。同伴は、店外で食事などをした後に必ず一緒に出勤し、セット料金や同伴料をお店に支払います。これにより、お店には売上が、キャストにはバック(報酬)が入る正当なシステムです。
一方、アフターは営業終了後のプライベートな時間を使いますが、これもあくまで「次回の来店につなげるための営業活動」の一環として黙認されているケースがほとんどです。これら正規のルールには、お店が関与することでキャストの安全や報酬が保証されるという側面がありますが、裏引きにはその保証が一切ありません。ここでは、その違いをより具体的に掘り下げていきます。
店へのバックマージンの有無
経済的な側面での最大の違いは、店へのバックマージン(利益)が存在するか否かです。正規の同伴であれば、お客様が支払う料金には「同伴料」が含まれ、さらに店内での飲食代が発生します。店はこの売上の中から経費を差し引き、利益を確保した上で、キャストに所定のバックを支払います。
しかし、裏引きではお客様が支払うお金はすべてキャストの懐に入り(あるいはお客様の節約になり)、店舗には1円も入りません。店舗はキャストの採用費、広告宣伝費、店舗の維持費など多額のコストをかけて集客し、キャストを教育しています。そのリソースを使いながら店舗に利益を還元しない行為は、「ただ乗り」であり、経営を圧迫する悪質な行為として扱われるのです。
キャストの安全管理と責任の所在
もう一つの重要な違いは「安全管理の責任所在」です。同伴や店内での接客中であれば、何かトラブル(泥酔した客の暴言、セクハラなど)が発生した際、黒服(スタッフ)が仲裁に入り、キャストを守ることができます。これは業務の一環として行われているからです。
一方、裏引きは完全なプライベート、かつ秘密裏に行われるため、店舗の監視の目は届きません。密室で暴行を受けたり、ストーカー被害に遭ったり、約束した金銭が支払われないといったトラブルが起きても、お店は一切関知しませんし、助ける義務もありません。裏引きは「ハイリスク・ノーリターン」と言われる最大の理由は、この安全網が完全に失われる点にあるのです。
なぜお店は裏引きを「絶対禁止(御法度)」にするのか
多くのキャバクラ店では、入店時のオリエンテーションで「裏引き禁止」を強く指導します。中には「発覚時は罰金〇〇万円」と具体的な金額を提示する店も少なくありません。なぜ、そこまで徹底して禁止するのでしょうか。それは単にお店が儲け損なうからという理由だけではありません。裏引きの横行は、店舗の秩序を乱し、風紀を悪化させ、最悪の場合は店舗の存続に関わる法的トラブルを引き起こす可能性があるからです。
経営者視点で見れば、裏引きを許容することは「商品」であるキャストのコントロールを失うことを意味します。また、お客様にとっても、正規料金を払っている他の顧客との不公平感が生まれ、店全体の質を下げることになります。ここでは、経営的視点と法的・管理責任の視点から、禁止の理由を深掘りします。
店舗の売上損失という経営的視点
キャバクラ経営において、キャストはお店が多額の投資をして確保した「資産」です。求人媒体への掲載費、体験入店時の給与、衣装やヘアメイクの提供など、1人のキャストを採用し維持するためには大きなコストがかかっています。お店は、お客様が支払うセット料金や指名料でこれらのコストを回収し、利益を出しています。
裏引きが横行すると、本来お店に入るはずの売上が外部に流出することになります。特に売れっ子キャストが裏引きを始めると、その損失額は甚大です。また、裏引きで安く遊べることを知ったお客様は、二度と正規料金で店を利用しなくなるでしょう。これは将来的な優良顧客を失うことにも繋がり、店舗経営を直接的に破綻させる要因となるため、経営者は断固として裏引きを許さないのです。
風営法上の管理責任とトラブル防止の観点
キャバクラは「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)」の許可を受けて営業しています。この法律では、営業所内での客引き行為や、従業員名簿の管理などが厳しく定められています。裏引きは店外での個人的な取引に見えますが、店舗で知り合った顧客との金銭授受による性的なトラブルや犯罪(売春防止法違反など)に発展した場合、店舗側も「使用者責任」や「管理責任」を問われるリスクがあります。
もしキャストが裏引き先で事件に巻き込まれれば、警察の捜査が店に入り、営業停止処分を受ける可能性もゼロではありません。店舗としては、自店の営業許可を守り、クリーンな運営を続けるためにも、管理の目が届かない不透明な金銭トラブルの温床となる裏引きを徹底的に排除する必要があるのです。
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【キャスト向け】裏引きがバレた時の代償!解雇・罰金のリスク詳細
「バレなきゃ大丈夫」「これくらいのお小遣い稼ぎなら」と軽い気持ちで裏引きに手を出そうとしていませんか?断言しますが、その考えは非常に危険です。夜の世界の情報網は想像以上に狭く、そして店舗側は売上の違和感に敏感です。裏引きは高確率で発覚し、その代償は数万円のお手当とは比較にならないほど重いものになります。
ここでは、実際に裏引きが発覚した際にキャストに降りかかるペナルティの実態を解説します。高額な罰金請求、即日解雇、そして給料の没収など、生活を一変させるようなリスクが存在します。また、店からのペナルティだけでなく、税務上の問題や犯罪に巻き込まれる危険性についても触れていきます。一時の利益のために将来を棒に振らないよう、リスクの現実を直視してください。
店舗によるペナルティの実態
裏引きが発覚した際、店舗側がとる対応は極めて厳しいものです。これは単なる「お灸を据える」レベルではなく、他のキャストへの見せしめ(抑止力)としての意味合いも強いため、温情措置は期待できません。多くの店舗では、入店時の契約書や誓約書にペナルティ条項を設けており、それを根拠に処分を下します。
もちろん、法的に見てその罰金規定がすべて有効かどうかは別の議論(労働基準法等との兼ね合い)がありますが、現場では即座に厳しい処分が実行されるのが通例です。ここでは、具体的な罰金の相場や、解雇に伴う給与の扱い、そして業界内で情報が共有されるブラックリストのリスクについて、具体的な実例を交えて解説します。
罰金(バッキン)の相場は数十万〜数百万?
裏引きに対する罰金額は店舗によって異なりますが、一般的には「数十万円〜数百万」という非常に高額な設定がなされています。相場としては「50万円」や「裏引きで得た金額の倍額」、あるいは「そのお客様が過去に使った総額の〇〇%」といった厳しい計算式を用いる店もあります。
※罰金の金額や規定は地域や店舗の方針により大きく異なります。契約書に記載がない場合でも、損害賠償という名目で請求されるケースがあります。
この罰金は、給料から天引きされる形で徴収されることが多く、稼働した分のお金が手元に一銭も残らないばかりか、借金として残る場合さえあります。「法的根拠がない」と後から争うことは可能ですが、多大な労力と時間がかかるため、現実的には泣き寝入りするキャストも少なくありません。
即日解雇(クビ)と給料没収の可能性
裏引きは店舗に対する重大な背信行為であるため、発覚したその瞬間に「即日解雇(クビ)」を言い渡される可能性が極めて高いです。猶予期間などは与えられず、その場で私物をまとめて店を出るよう命じられます。さらに厳しいのが、未払い給料の扱いです。
多くの店では「規約違反による解雇の場合、給料は支払わない」といった独自ルールを設けています。本来、働いた分の給料を受け取る権利は法律で守られていますが、夜の世界では「罰金と相殺する」という理屈で、実質的に給料が没収されるケースが後を絶ちません。1ヶ月分、あるいは締め日前の数週間分の努力がすべて水の泡になるリスクを覚悟しなければなりません。
系列店・近隣店舗へのブラックリスト共有
「今の店をクビになっても、別の店で働けばいいや」と考えるのは甘いかもしれません。キャバクラ業界、特に同じエリア(地域)内の店舗間や、大手グループ系列店の間では、トラブルを起こしたキャストの情報が「ブラックリスト」として共有されていることがあります。
「裏引きで解雇された子」というレッテルが貼られると、近隣の他店への面接に行っても採用されなかったり、採用されても非常に厳しい条件を提示されたりすることがあります。また、スカウトマンの間でも情報は回るため、新しい紹介先が見つかりにくくなることも。たった一度の裏引きが、その地域で夜職を続ける道を閉ざしてしまう可能性があるのです。
金銭トラブルと犯罪に巻き込まれるリスク
店舗からのペナルティ以上に恐ろしいのが、お客様との直接的なトラブルです。裏引きは、お店という「防波堤」がない状態で、金銭と色恋が絡む取引を個人間で行う行為です。そこには何の法的保護も契約書も存在しません。お客様が良い人だと思っていても、金銭が絡むと人は変わります。
ここでは、警察に相談しづらい金銭トラブルや、密室での身の危険、さらには知らず知らずのうちに脱税行為に加担してしまうリスクについて解説します。自分自身の身を守るためにも、これらの危険性を十分に理解しておく必要があります。
お手当の未払い・踏み倒しは警察に相談できない
裏引きで最も多いトラブルの一つが、金銭の未払いです。「後で振り込む」「次は必ず持ってくる」と言われて関係を持ったものの、結局支払われずに音信不通になるケースは枚挙に暇がありません。このような場合、警察に相談しても「民事不介入」として取り合ってもらえないことがほとんどです。
さらに、裏引き自体が店舗との契約違反であり、後ろめたい行為であるため、キャスト自身も被害届を出しにくいという事情があります。お客様もその足元を見て、最初から踏み倒すつもりで裏引きを持ちかけている可能性があります。「お店を通さない」ということは、代金回収の保証がゼロになることと同義なのです。
密室での暴行・ストーカー被害の危険性
店外で会う場合、個室居酒屋、カラオケ、ホテル、相手の自宅、ドライブなど、密室になるシチュエーションが多くなります。お店にいれば黒服が常に目を光らせていますが、裏引き中は完全に無防備です。お酒が入った状態での暴行や、無理やり性的な関係を迫られるリスクが飛躍的に高まります。
また、個人的な連絡先を交換し、親密な関係(と相手が勘違いする状況)を作ることで、お客様がストーカー化する危険性もあります。自宅を特定されて待ち伏せされたり、しつこい連絡が続いたりしても、お店に相談すれば「裏引きしていたから自業自得」と突き放されてしまうでしょう。自分の身を守る術がない状況に自ら飛び込むのは避けるべきです。
脱税(所得隠し)として税務調査の対象になるリスク
意外と見落とされがちなのが税金のリスクです。キャバクラ店からの給料は支払調書などで税務署に把握される可能性がありますが、裏引きで得た現金収入は記録に残らないため、申告せずにポケットに入れてしまうキャストが少なくありません。しかし、これは立派な「所得隠し(脱税)」です。
もしお客様が税務調査を受けた際、使途不明金としてキャストへの支払いが発覚すれば、芋づる式にキャスト側にも税務調査が入る可能性があります。追徴課税や重加算税が課されれば、裏引きで稼いだ金額以上の税金を支払うことになります。個人事業主であるキャストにとって、不透明な現金のやり取りは税務上の時限爆弾となり得るのです。
【お客さん向け】キャバ嬢に裏引きを持ちかけると嫌われる?客側のデメリット
ここまではキャスト側のリスクを中心にお伝えしましたが、お客様側にとっても裏引きは非常にリスクの高い行為です。「少しでも安くあの子と会いたい」「店外で個人的な関係になりたい」という気持ちは理解できますが、裏引きの提案は、実はキャストから最も嫌われる行為の一つであり、結果として関係を終わらせる最短ルートになりかねません。
この章では、裏引きを持ちかけることによってお客様が被るデメリットやリスクを解説します。お店からの出入り禁止処分や法的措置、そして何より大切に思っているキャストからの信頼失墜など、目先の数万円を節約しようとした代償はあまりにも大きいものです。
店への出入り禁止(出禁)と損害賠償請求
キャバクラ店にとって、裏引きを唆す客は「営業妨害をする有害な存在」でしかありません。発覚した場合、最も軽い処分でも「出入り禁止(出禁)」となり、二度とその店、あるいは系列店を利用できなくなります。お気に入りのキャストに会えなくなるだけでなく、夜の遊び場を失うことになります。
しかし、リスクは出禁だけにとどまりません。悪質だと判断された場合、店舗側は法的措置に踏み切る可能性があります。たかが遊びのつもりでも、弁護士から内容証明郵便が届く事態になれば、社会的信用にも傷がつきかねません。
店舗から法的措置を取られるケース
お客様が主導して裏引きを行い、店舗に多額の損害を与えたと判断された場合、店舗側から「不法行為に基づく損害賠償請求」を起こされる可能性があります。「債務不履行」はキャスト側の問題ですが、お客様が積極的に契約違反を誘発したとして「債権侵害」等を問われるケースです。
特に、引き抜きの意図があったり、常習的に複数のキャストに裏引きを持ちかけていたりする場合は、営業妨害として警察に通報されるリスクもあります。会社や家族に知られるリスクを冒してまで、裏引きをする価値があるのか、冷静に考える必要があります。
業界内で「要注意人物」として情報が回る
夜の街の黒服(スタッフ)同士の横のつながりは強力です。裏引きを持ちかける客、トラブルを起こす客の情報は、地域の店舗間で共有されることがあります。「あそこの客は裏引きの常習犯だから気をつけろ」という情報が回れば、どの店に行っても入店を断られたり、キャストから警戒されて楽しめなくなったりします。
一度「要注意人物(ブラック客)」のレッテルを貼られると、その街で遊ぶことは非常に困難になります。安く遊ぼうとした結果、遊び場そのものを失うことになっては本末転倒です。
キャストとの信頼関係崩壊
お客様が裏引きを提案した瞬間、キャストの笑顔の裏では「この人は私のことを大切にしてくれていない」という失望感が広がっています。キャストは、お店での売上(指名本数や売上額)によって評価され、地位や給料が決まります。お店を通さない裏引きは、彼女たちの実績にならず、ただのリスクでしかないのです。
「お金がないから」「店は高いから」という理由は、キャストにとっては「私には正規料金を払う価値がないと言われている」のと同じです。ここでは、キャスト心理と、裏引きに応じるキャストの危険性について解説します。
「私の稼ぎを邪魔する客」と認定される心理
プロ意識の高いキャストほど、店でのランキングや売上にこだわっています。彼女たちにとって、自分を指名して店でお金を使ってくれるお客様こそが「神様」であり、大切にすべき存在です。一方、裏引きを持ちかける客は、売上にならないどころか、発覚すれば解雇のリスクを負わせる「疫病神」になりかねません。
口では「嬉しい、会いたい」と言っていても、内心では「面倒くさい客」「自分のことしか考えていないケチな客」と軽蔑されている可能性が高いです。信頼関係を築きたいのであれば、彼女の仕事(売上)に貢献することが一番の近道です。裏引き提案は、その真逆を行く行為です。
裏引きに応じるキャストの質と「カモ」にされるリスク
逆に、もし裏引きに二つ返事で応じるキャストがいたとしたら、喜ぶ前に警戒すべきです。まともなキャストであればリスクを避けます。応じるということは、「借金で首が回らない」「店を飛ぶ(辞める)寸前」「プロ意識が低い」といった問題を抱えている可能性が高いです。
そうしたキャストは、お客様を「単なる金づる」としか見ていない場合が多く、次々と金銭要求がエスカレートする恐れがあります。また、最初から騙すつもりで近づいてくるケースもあり、安く遊ぶつもりが、結果的に高い授業料を払わされる「カモ」になってしまうのです。
美人局(つつもたせ)詐欺に遭う可能性
最悪のケースとして想定しなければならないのが、「美人局(つつもたせ)」です。キャストと裏引きでホテルなどに入った直後、こわもての男性(彼氏や関係者を名乗る人物)が現れ、「俺の女に何手を出しているんだ」と因縁をつけられ、高額な示談金を請求される手口です。
これは犯罪組織が関与している場合もあり、非常に危険です。店を通していれば、店側が間に入って守ってくれることもありますが、裏引きでは完全に自己責任となります。裏引きという後ろめたい行為をしている弱みにつけ込まれ、警察にも相談できず、大金を脅し取られる事件は実際に発生しています。
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なぜバレる?キャバクラの裏引きが発覚する主な原因とルート
「二人だけの秘密にしていれば絶対にバレない」と思っていませんか?その油断が命取りです。キャバクラの裏引きが発覚するルートは多岐にわたり、意外なところから情報が漏れます。夜の街では「壁に耳あり障子に目あり」が常識です。キャスト同士の人間関係、お客様自身の行動、そして店舗側の徹底したデータ管理など、バレる要因は無数に存在します。
ここでは、代表的な発覚ルートを紹介します。これを読めば、完全犯罪(バレない裏引き)がいかに困難で、リスクに見合わない行為であるかが理解できるはずです。
同僚キャストや黒服(スタッフ)による密告
女性同士の人間関係は複雑です。更衣室や待機席での何気ない会話が、命取りになることがあります。また、キャストのSNSは店舗スタッフによって常に監視されていると考えたほうが良いでしょう。自分では隠しているつもりでも、周囲は違和感を敏感に察知しています。
SNSの投稿や位置情報からの特定
現代において最も多い発覚ルートの一つがSNSです。キャストがプライベートで投稿した写真の背景、料理、あるいはチェックイン情報と、お客様の投稿が一致してしまうケースです。たとえお互いに顔を映していなくても、同じ日時に同じ高級レストランの料理がアップされていれば、スタッフはすぐに勘付きます。
また、お客様がSNSで「〇〇ちゃんとデート」と自慢げに投稿してしまうこともあります。店側はキャストのSNSだけでなく、常連客のアカウントもチェックしている場合が多いことを忘れてはいけません。
待機中の会話や更衣室での噂話
更衣室やヘアメイク室は、情報の宝庫です。仲の良いキャストに「実はあのお客さんと外で会ってて…」とポロっと話した内容が、巡り巡って黒服の耳に入ることがあります。また、特定のキャストが羽振りが良くなったり、新しいブランド物を持っていたりすると、嫉妬心から「あの子、裏引きしてるんじゃない?」という噂が立ち、スタッフがマークし始めることもあります。
お客様自身の行動による発覚
皮肉なことに、お客様自身の行動が原因でバレるケースも非常に多いです。お酒が入って気が大きくなったり、他のキャストに自慢したくなったりする心理が、裏引きの発覚を招きます。
酔った勢いで店内で口を滑らせる
店内で飲んでいる最中に、つい「こないだの食事、楽しかったね」などと口を滑らせてしまうパターンです。テーブルについているのが担当キャストだけなら誤魔化せるかもしれませんが、ヘルプのキャストや黒服が近くにいる場合、その一言は聞き逃されません。黒服は常に各テーブルの会話に聞き耳を立てており、怪しい言動があればすぐに報告書に上がります。
他のキャストに自慢話として話してしまう
指名替えをしたり、フリーで入った席で、別のキャストに「前の指名の子とは店外で会えていた」と武勇伝のように語ってしまうお客様がいます。これを聞いたキャストは、すぐに黒服に報告します。なぜなら、裏引き客を報告することで店からの評価が上がったり、その客を自分の正規の顧客として取り込めるチャンスが生まれたりするからです。
店舗側の監視体制と不自然な売上データの乖離
現代のキャバクラ経営は、POSシステムなどで高度にデータ管理されています。人の目や耳だけでなく、数字の違和感から裏引きが発覚することもあります。
指名客なのに来店頻度が極端に減る違和感
以前は週に1回通っていた常連客が、急に来店しなくなった。しかし、SNSなどではそのキャストと仲良くしている様子が見える。あるいは、同伴の回数は減ったのに、お客様との連絡頻度は変わっていない。こうした「データの不自然な動き」に店長やマネージャーは敏感です。
特に売掛(ツケ)の回収状況や、指名本数と売上のバランスなどを分析し、不自然な点があれば、調査員(探偵のような役割)を使って尾行調査を行う店さえあります。数字は嘘をつかないため、客観的なデータから言い逃れできない証拠を掴まれることになるのです。
角を立てずに回避!キャストのための「賢い裏引きの断り方」会話術
お客様からの裏引きの提案は、キャストにとって頭の痛い問題です。無下に断ればお客様のプライドを傷つけ、指名を失うかもしれません。かといって、曖昧な態度をとれば期待を持たせてしまいます。重要なのは、「あなたとは会いたいけれど、お店のルールが怖くてできない」というスタンスを貫き、正規の来店(同伴)へ誘導することです。
ここでは、関係を崩さずに裏引きを回避し、むしろ売上につなげるための具体的なトークスクリプトとテクニックを紹介します。自分の身を守るための「盾」をうまく使いましょう。
基本の断り方:お店のルールと恐怖心を盾にする
最も効果的で角が立たないのは、「お店」や「黒服」を悪者にする方法です。「私は会いたいけど、第三者の監視が厳しくて無理」という構図を作ることで、お客様からの共感を得つつ、断る正当な理由を提示できます。
「お店にバレたら辞めさせられちゃうから会いに来て」
「〇〇さんとはもっと会いたいけど、うちのお店、裏引きにすごく厳しくて、バレたら一発でクビになっちゃうの。やっと慣れてきたお店だし、〇〇さんともっと会いたいから、辞めたくないな。だからお店に来てほしい」
ポイントは「会いたい」という気持ちを強調しつつ、「クビ=あなたに会えなくなる」という論理を展開することです。お客様があなたを大切に思っているなら、無理強いはできないはずです。
「罰金が怖くて払えないから無理」と具体額を出す
「実は先月、裏引きがバレて罰金100万円払わされた子がいて、本当にお店がピリピリしてるの。私にはそんな大金払えないし、〇〇さんに迷惑かけるのも嫌だから、今は我慢してほしいな」
具体的な金額(少し高めに言うのがコツ)や、他の子の事例を出すことで、リアリティを持たせます。「迷惑をかける」という言葉で、お客様の良心に訴えかけるのも有効です。
上級テクニック:同伴や店外デート(同伴出勤)へ誘導する
断るだけでなく、それをチャンスに変えるのが売れっ子キャストのテクニックです。裏引きの提案を、正規の「同伴」への誘いにすり替えてしまいましょう。
「そのお金でお店でシャンパン入れてほしいな」
「外でこっそり会うより、その分のお金でお店でパーッとシャンパン入れてくれた方が私は何倍も嬉しい!〇〇さんにかっこいい所見せてほしいな」
お客様がお金を使おうとしているベクトルを、店内に向けさせます。お客様の承認欲求を刺激し、「コソコソ会うより、店で豪遊する方がかっこいい」と思わせることができれば成功です。
「外で会うなら、ちゃんと同伴して堂々とデートしたい」
「コソコソ隠れて会うのは、〇〇さんに対して失礼だと思うの。どうせ会うなら、ちゃんと同伴して、堂々と美味しいご飯デートしたいな。その方が私も安心して楽しめるし!」
裏引きを「コソコソする恥ずかしいこと」、同伴を「堂々としたデート」と定義づけます。同伴であれば、店外で食事をするというお客様の目的も達成できるため、納得してもらいやすい提案です。
しつこい場合の最終手段
どんなに丁寧に断っても、しつこく裏引きを迫ってくるお客様もいます。そうした場合は、自分一人で抱え込まず、毅然とした対応が必要です。自分の身を守るための最終防衛ラインを知っておきましょう。
黒服・マネージャーへの相談と対応のバトンタッチ
らちが明かない場合は、早めに黒服やマネージャーに相談しましょう。「あのお客様、裏引きの誘いがしつこくて困っています」と報告すれば、店側から注意してもらったり、来店を断ってもらったりすることができます。プロのスタッフに対応を任せることで、直接的なトラブルを回避できます。
着信拒否・ブロックが必要なラインの見極め
何度断っても聞く耳を持たず、脅しのような言葉を使ってくる場合は、もはや「お客様」ではありません。これ以上関わってもリスクしかないので、LINEのブロックや着信拒否を行い、関係を断ち切りましょう。売上を失う恐怖はあるかもしれませんが、トラブルメーカーと縁を切ることは、長い目で見ればプラスになります。
FAQ(よくある質問):キャバクラの裏引きに関する疑問を解決
最後に、キャバクラの裏引きに関して、ネット上の掲示板や知恵袋などでよく見かける疑問について、Q&A形式で回答します。曖昧な知識はトラブルの元です。正しい知識を確認しておきましょう。
Q. 裏引きではなく、体の関係を持たずに食事だけならOKですか?
A. 金銭の授受があり、かつ店舗を通していない(同伴・アフターではない)のであれば、体の関係がなくても「裏引き」とみなされる可能性が高いです。特に「お手当」をもらっている場合は完全にアウトです。単なる食事だけでお金が絡まない場合は「色恋(本引き)」の範疇かもしれませんが、店に来店せずに会ってばかりいると、店側からは裏引きを疑われ、ペナルティの対象になることがあります。
Q. お店を辞めた後に元客と会うのは裏引きになりますか?
A. 退店後であれば、基本的にお店のルールは適用されないため、裏引きにはなりません。ただし、在籍中に「辞めたら会おう」と約束して引き抜いたり、辞めた直後から頻繁に会っていたりすると、在籍中から裏引きがあったと疑われることがあります。また、店舗によっては「退店後〇ヶ月は顧客との接触禁止」といった誓約書を書かせている場合もあるため、契約内容の確認が必要です。
Q. 裏引きがバレて罰金を請求されましたが、法的支払い義務はありますか?
A. ケースバイケースですが、必ずしも全額支払う義務があるとは限りません。労働基準法では「賠償予定の禁止(あらかじめ違約金額を決めておくこと)」が定められていますが、キャバクラのキャストは「個人事業主」として扱われることが多く、この法律が適用されない場合があります。しかし、公序良俗に反するような法外な金額(数百万など)は無効となる判例もあります。支払う前に、必ず弁護士や労働基準監督署に相談することをお勧めします。
Q. 客から「店には内緒にするから」と言われたら信用していいですか?
A. 基本的に信用してはいけません。本文でも触れた通り、お酒の席での口止めほど信用できないものはありません。また、お客様自身が漏らさなくても、SNSや目撃情報、売上の不自然さなどからバレる確率は非常に高いです。「バレたら責任取る」と言われても、実際にクビになったり罰金を請求されたりした時に、本当にお金を払って助けてくれるお客様はごく稀です。
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まとめ:裏引きはハイリスク・ノーリターン!正規のルールで遊ぶのが一番の安全策
本記事では、キャバクラの裏引きについて、その定義からバレるリスク、そして断り方まで詳しく解説してきました。結論として、裏引きはキャストにとってもお客様にとっても、一時的な金銭的メリットを遥かに上回る「巨大なリスク」を伴う行為です。
キャストにとっては、罰金や解雇、さらには犯罪被害のリスクがあり、お客様にとっては、出入り禁止や社会的信用の失墜、そしてキャストからの信頼を失うというデメリットがあります。「少しでも安く」「手っ取り早く」という考えは、結果として自分自身の首を絞めることになります。
キャバクラは、ルールを守って遊ぶからこそ、安全で楽しい時間が保証される場所です。同伴やアフターといった正規のシステムをうまく利用し、お互いにリスペクトを持った関係を築くことが、長く夜の世界を楽しむための唯一の正解と言えるでしょう。
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記事監修者
株式会社グロウ・コンサルタント/古川一輝税理士事務所
代表税理士:古川一輝
夜職や店舗ビジネスの顧客からの相談を多く受け、確定申告・収入管理など“業種特有の悩み”に実務経験を踏まえて対応している。
飲食・美容・医療のバックオフィス業務も一括で支援し、長く選ばれる税務パートナーとして活動している。




