永久指名とは?キャバクラ・クラブの絶対ルールと客・キャスト別のメリット・注意点を完全解説
「永久指名」ってずっと指名してもらえるってことだよね?何のためのルールなのかな?
「永久指名」は、キャストとお客さまの信頼関係や、店舗内の秩序を守る大切なルールです。詳しく見ていきましょう。
ナイトワークの世界、特にキャバクラや高級クラブ、ホストクラブなどで遊ぶ際に必ず耳にする言葉が「永久指名」です。この言葉を聞いて、「一度指名したら、もう二度と他のキャストを指名できないのか?」「もし相性が合わなかったらどうすればいいのか?」と不安を感じるお客様は少なくありません。また、これからナイトワーク業界で働こうと考えている方にとっても、このルールは売上や顧客管理に直結する非常に重要なシステムです。
この記事では、ナイトワーク業界特有の「永久指名制度(係制度)」について、その定義から導入されている理由、そして客側・キャスト側それぞれの視点でのメリット・デメリットを徹底的に解説します。さらに、原則として禁止されている「指名替え」が認められる例外的なケースや、複雑な関連用語についても触れていきます。このルールを正しく理解することで、無用なトラブルを避け、よりスマートにお店での時間を楽しむことができるようになります。
永久指名(係制度)とは?ナイトワークにおける基本定義と仕組み
ナイトワークにおける「永久指名」とは、一度特定のお客様が特定のキャストを「本指名」した場合、そのお客様の担当はそのキャストで固定され、原則として永続的に変更できないというルールのことです。一般的に「係(かかり)制度」とも呼ばれ、高級クラブやホストクラブでは特に厳格に運用されています。キャバクラにおいても、多くの店舗でこの永久指名制度が採用されています。
この章では、なぜこのような一見不自由にも思えるルールが存在するのか、その背景と基本的な仕組みについて解説します。ナイトワークはお客様とキャストの信頼関係で成り立つビジネスであるため、担当者を固定することは店舗運営上の秩序を守るために不可欠な要素となっています。ただし、お店の業態や地域、時代によって細かな運用ルールは異なるため、ここでは一般的な定義と仕組みについて詳しく見ていきましょう。
「一度指名したら変更不可」という鉄の掟
永久指名制度の根幹にあるのは、「最初にお客様を担当したキャスト(本指名を受けたキャスト)が、そのお客様の専属担当になる」という非常にシンプルなルールです。これは、お客様が何度来店しても、また数年ぶりに来店した場合であっても適用されることが一般的です。たとえその日、担当キャストがお休みであっても、売上の一部(係売上)はその担当キャストに計上される仕組みになっている店舗も多く存在します。
この「鉄の掟」があるため、お客様は最初のご指名(本指名)を入れる際に慎重になる必要があります。「とりあえずこの子でいいか」と安易に本指名を決めてしまうと、後からもっと好みのタイプのキャストが入店したり、接客スタイルの合うキャストが見つかったりしても、担当を変更することができません。
一見、窮屈なルールに見えるかもしれませんが、この拘束力の強さが、ナイトワークにおける人間関係の面白さであり、同時に難しさでもあります。
なぜ永久指名制度が存在するのか?店舗側の運営メリット
なぜ店舗側は、お客様の自由を制限してまで永久指名制度を導入するのでしょうか。最大の理由は「キャスト同士のトラブル防止」と「店舗の秩序維持」にあります。もし指名変更が自由であれば、売上の高い人気キャストが他のお客様を横取りするような営業活動が可能になってしまいます。これを業界用語で「爆弾行為」と呼びますが、こうした顧客の奪い合いはキャスト間の人間関係を崩壊させ、店全体の雰囲気を悪化させる原因となります。
また、給与計算の明確化という側面もあります。誰がどのお客様を呼んだのか(集客したのか)が明確でなければ、正当なバック(歩合給)を支払うことができません。永久指名制度によって「このお客様=〇〇さんの担当」と紐づけることで、売上管理がスムーズになり、キャストも安心して自分の顧客への営業活動に専念できるのです。つまり、この制度はお店の平和と公正な評価システムを守るための防波堤の役割を果たしています。
キャバクラ・高級クラブ・ホストクラブでの微妙なルールの違い
「永久指名」と一口に言っても、業態によってその厳格さは異なります。最もルールが厳しいのは「高級クラブ(銀座や北新地など)」と「ホストクラブ」です。これらの業態では、担当キャスト(係)はお客様の管理全般を任されており、ツケ(売掛)の回収責任まで負うことが一般的です。そのため、担当変更は事実上不可能に近いシステムになっています。
一方、大衆的な「キャバクラ」の場合、永久指名制度を採用していても、高級クラブほど縛りがきつくないケースがあります。例えば、長期間来店がない場合は指名がリセットされる「指名切れ」の期間を設けていたり、マネージャー(黒服)に相談することで柔軟に対応してくれたりする店舗もあります。ただし、これらはあくまで店舗ごとのローカルルールによる部分が大きいため、すべてのキャバクラで融通が利くわけではありません。利用する際は、そのお店がどの程度厳格なルールで運用されているか、雰囲気やシステム説明から察する必要があります。
永久指名が発生するタイミング(本指名・場内指名の境界線)
永久指名が確定するタイミングを正しく理解しておくことは非常に重要です。一般的に、初めて来店したお客様が席についたキャストを気に入って延長などで指名する「場内指名」の段階では、まだ永久指名は確定しません。場内指名はあくまで「その日、その席での優先権」であることが多いからです。
永久指名が確定するのは、通常「本指名」を行った瞬間です。これは、入店時に受付で特定のキャストを指名するか、あるいは後日改めてそのキャストを目当てに来店し指名した場合を指します。また、店舗によっては「場内指名をした時点で、次回来店時もそのキャストが担当になる(自動的に永久指名へ移行する)」というルールを採用している場合もあります。この「場内指名から本指名への移行プロセス」はトラブルになりやすいポイントですので、初めて行くお店では、場内指名が将来的な拘束力を持つかどうか、ボーイやスタッフに確認しておくと安心です。
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【客視点】永久指名制度のメリット・デメリットと賢い遊び方
お客様としてお店を利用する際、永久指名制度は一見すると「縛り」のように感じられるかもしれません。しかし、長く通い続ける常連客にとっては、この制度が大きなメリットをもたらすことも事実です。信頼関係が構築された担当キャストがいることで、ただお酒を飲む以上の付加価値が生まれるからです。
一方で、安易な指名選びをしてしまうと、後悔することになるのがこの制度の怖いところです。この章では、客側の視点に立ち、永久指名制度がもたらす恩恵と、気をつけるべきリスクについて深掘りします。メリットとデメリットの双方を理解することで、お店での立ち振る舞いやキャストとの距離感の取り方がわかり、より賢く、損をしない遊び方ができるようになります。
メリット:信頼関係の構築と「あうんの呼吸」による接客
永久指名の最大のメリットは、担当キャストとの間に深い信頼関係が生まれることです。何度も通ううちに、キャストはお客様の好み(お酒の濃さ、好きな話題、タバコの銘柄、カラオケの選曲など)を完全に把握してくれます。いちいち説明しなくても、座るだけで自分好みのセットが用意され、心地よい空間が提供される「あうんの呼吸」による接客は、永久指名ならではの醍醐味です。
また、プライベートな悩みや仕事の愚痴など、一見さんには話しにくい内容も、長く担当してくれているキャストなら親身になって聞いてくれるでしょう。このように、単なる接客業を超えたパートナーのような存在ができることは、精神的な安らぎを求めるお客様にとって大きな価値となります。担当キャストが自分のことを深く理解してくれているという安心感は、他のお店では味わえない満足感につながります。
メリット:優先的な案内や無理を聞いてもらえる可能性
永久指名の担当がいると、お店の混雑時やイベント時において優遇されることが多くなります。通常なら満席で断られるような状況でも、担当キャストが力を持っていて「〇〇様のためなら席を空けます」とスタッフに掛け合ってくれることで、優先的に案内してもらえるケースがあります。これは、担当キャストが「自分のお客様」を大切にしたいという強い動機を持っているからこそ実現する対応です。
さらに、メニューにないドリンクの注文や、多少の時間の融通など、通常のマニュアル対応では断られるような「ちょっとした無理」も、担当との関係性次第で聞いてもらえる可能性が高まります。もちろん過度な要求は禁物ですが、常連としての顔が利くようになるのは、永久指名制度の中で信頼を積み重ねた結果の特権と言えるでしょう。これらはすべて「あなた専用の担当者」がいるからこそ享受できるメリットです。
デメリット:相性が合わなくなった際の関係解消の難しさ
一方で、永久指名のデメリットとして最も深刻なのが、一度指名したキャストと相性が合わなくなった場合の対処の難しさです。「最初はいい子だと思ったけど、慣れてきたら接客が雑になった」「会話のノリが合わなくなってきた」といった状況になっても、原則として担当を変えることはできません。無理に変えようとすればお店のルール違反となり、最悪の場合、出入り禁止になる可能性すらあります。
また、担当キャストが色恋営業(恋愛感情を利用した営業)を仕掛けてきて、それに応えられない場合など、関係性がこじれた時の気まずさは計り知れません。お店に行きたいけれど担当には会いたくない、というジレンマに陥り、結局そのお店自体に通えなくなってしまうケースも多々あります。このように、一度結ばれた関係を簡単に解消できない点は、客側にとって大きなリスクとなり得ます。
デメリット:他の魅力的なキャストがいても指名できない「枝」のルール
もう一つのデメリットは、他にどんなに魅力的なキャストが入店してきても、指名変更ができないという点です。例えば、友人の付き添い(枝)として来店した際に素敵なキャストを見つけたとしても、既に自分に担当(係)がいる場合は、その新しいキャストを指名することはできません。これは「枝」と呼ばれる連れ客に対しても、担当の管理権限が及ぶケースがあるためです。
また、自分の席にヘルプとしてついた別のキャストと意気投合し、「次はあの子を指名したい」と思っても、それは「爆弾行為(横取り)」とみなされるためご法度です。目の前に好みのタイプがいるのに指名できないという状況は、お客様にとってストレスになることがあります。永久指名制度がある以上、浮気心は許されず、常に担当キャスト一筋でなければならないという不自由さを覚悟する必要があります。
本当に「指名変え」は不可能なのか?例外パターンとリスク
原則として「絶対不可」とされる指名替え(担当変更)ですが、現実にはどうしても担当を変えたいという事情が発生することもあります。人間同士の付き合いである以上、トラブルや相性の不一致は避けられないからです。では、実際の現場において指名変えは100%不可能なのでしょうか?
結論から言えば、「極めて難しいが、例外的に認められるケースはゼロではない」というのが実情です。ただし、それには正当な理由と、お店側(運営側)の承認が必要です。この章では、本来は御法度である指名替えが成立する稀なパターンと、それを申し出た際に発生するリスクやデメリットについて、きれいごと抜きで解説します。安易な気持ちで指名替えを申し出ると、お店にいられなくなる可能性もあるため注意が必要です。
原則として「指名替え」は御法度でありマナー違反
まず大前提として認識しておくべきなのは、「指名変え」はナイトワーク業界において最大級のマナー違反であるという点です。これは単にお店のルールを破るだけでなく、元々の担当キャストの顔に泥を塗り、プライドを傷つける行為だからです。キャストにとっても、自分のお客様が他のキャストに流れることは、売上の損失だけでなく、店内の評価や人間関係にも悪影響を及ぼします。
そのため、単に「飽きたから」「もっと若い子がいいから」といった自分勝手な理由での指名変更は、まともなお店であれば門前払いされます。お店側としても、一人のわがままなお客様のために、キャスト間の規律(派閥争いやいじめの原因)を乱すリスクを冒したくないと考えます。お客様である以上はお金を払えば何でも許されると思いがちですが、この業界には「郷に入っては郷に従え」の精神が強く求められるのです。
例外的に変更が認められるケース(キャストの退店・長期欠勤など)
では、例外的に指名変更が認められるのはどのような場合でしょうか。最も一般的なのは、担当キャストがお店を辞めた(退店した)場合です。担当がいなくなった以上、そのお客様は「フリー」の状態に戻ることが多く、その場合は新しいキャストを自由に指名することができます。ただし、退店したキャストと仲の良かったキャストが引き継ぐケースもあるため、自動的にフリーになるとは限りません。
また、担当キャストが病気や事情で長期間出勤できない場合や、担当キャストによる重大な接客トラブル(暴言、金銭トラブル、泥酔による粗相など)があった場合も、お店側の判断で担当変更が許可されることがあります。この場合、自分から言い出すのではなく、マネージャーや黒服といった責任者クラスの人間に、こっそりと事情を相談することが重要です。正当な理由があり、店側も「これは変更した方がお客様のためになる」と判断した場合に限り、特例措置が取られます。
お店に「指名を変えたい」と伝えた時に起こるトラブルと気まずさ
もし仮に、お店側に無理を言って指名変更が認められたとしても、その後の店内の居心地は決して良くありません。まず、元担当だったキャストとは店内で顔を合わせることになります。その時の気まずさは想像を絶するものです。元担当からの冷ややかな視線や、他のキャストからの「あのお客様は指名替えをする人だ」という噂話に耐えなければなりません。
さらに、新しく指名したキャストも、元担当(先輩や同僚)に気を使ってしまい、本心から喜んで接客できない場合があります。「先輩のお客様を取ってしまった」という負い目を感じさせながら遊ぶことになるため、以前のような楽しい時間は過ごせないかもしれません。
強引な指名変えは、「お客さま」にとっても「新旧の担当」とってもストレスになり、気持ちよく過ごせなくなってしまいます。
どうしても変えたい場合の最終手段は「お店を変える」こと
以上のリスクを踏まえた上で、それでも「今の担当とは続けられないが、他の子と遊びたい」と思うなら、最もスマートで平和的な解決策は「お店自体を変えること」です。同じエリアには他にもたくさんのキャバクラやクラブが存在します。店を変えれば、しがらみはリセットされ、また一から自分好みのキャストを探すことができます。
無理に同じ店に固執してトラブルの種をまくよりも、新しい店で心機一転、理想の担当を見つける方が、精神衛生的にもコストパフォーマンス的にも優れています。ナイトワークにおいて「去る者は追わず」は基本スタンスですので、今の店に行かなくなること自体は何の問題もありません。どうしても担当を変えたい時は、その店を卒業するタイミングだと割り切るのが、粋な大人の遊び方と言えるでしょう。
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【キャスト視点】永久指名を武器にする!売上安定化の戦略
ここからは視点を変えて、キャスト側にとっての永久指名制度について解説します。キャストにとって、一度掴んだお客様が(原則として)他に移らないこのシステムは、安定した売上を確保するための最強の武器になります。しかし、制度にあぐらをかいて努力を怠れば、お客様は「店に来なくなる」という選択肢を選びます。
この章では、永久指名制度を最大限に活かし、永く愛されるキャストになるための戦略とマインドセットをお伝えします。売れっ子キャストたちは、この「縛り」をどのようにお客様への「特別感」に変えているのでしょうか。具体的なテクニックと、やってはいけないNG行動について見ていきましょう。
一度掴んだお客様を離さない「顧客管理」の重要性
永久指名制度があるからといって、お客様が自動的に来続けてくれるわけではありません。制度はお客様の「他指名への流出」を防ぐだけであり、「来店モチベーション」までは保証してくれないからです。そのため、徹底した顧客管理(CRM)が不可欠となります。来店周期の把握、記念日の記録、会話内容のメモなど、お客様一人ひとりに合わせた細やかなフォローが必要です。
特に重要なのは、来店していない期間の連絡(営業LINEやメール)です。「私の担当だから安心」と放置していると、お客様は他の店に流れてしまいます。「あなたがいるから、この店に行く」と思わせ続ける努力、つまり心の繋ぎ止めこそが、永久指名を本当の意味で売上に変える鍵となります。
初来店(フリー)での印象付けが全ての始まり
永久指名のお店では、最初の一歩がすべてを決めます。フリーのお客様についた際(場内指名をもらう前)の接客で、いかに「また会いたい」と思わせ、本指名に繋げるかが勝負です。なぜなら、一度他キャストの本指名になってしまったお客様を、後から自分の顧客にすることはほぼ不可能だからです。
そのため、新規のお客様に対しては、既存の指名客以上に全力を注ぐ必要があります。短時間で相手のニーズを見抜き、強烈なインパクトを残すこと。そして、その日のうちに「次は私を指名して来てね」という約束を取り付けるクロージング力が求められます。永久指名の権利を勝ち取るための初動の速さと正確さが、将来の売上ベースを作ります。
ヘルプキャストとの連携で「お客様を飽きさせない」チームプレー
人気キャストになればなるほど、複数の席を掛け持ちすることになります。自分が席を外している間、お客様を退屈させないためには、ヘルプキャストとの連携が重要です。自分の担当のお客様を大切に扱ってもらえるよう、普段からヘルプの女の子たちとも良好な関係を築いておく必要があります。
優秀なヘルプキャストは、担当がいない間にお客様の情報を引き出したり、担当を立てる会話で盛り上げたりしてくれます。永久指名のお客様は「担当に会いに来ている」のが基本ですが、お店全体の居心地が良ければ、来店頻度はさらに上がります。自分一人で抱え込むのではなく、チームプレーでお客様をもてなす体制を作ることが、長期的な指名維持につながります。
永久指名にあぐらをかくと痛い目を見る「来店頻度低下」の罠
最も警戒すべきは「釣った魚に餌をやらない」状態になることです。「どうせ私の係だから」と慢心し、接客が雑になったり、連絡を怠ったりすると、お客様は敏感にそれを察知します。制度上、指名変えはできませんが、お客様には「お店に行かない」という最強の拒否権があります。
これを業界では「お客様を飛ばす(切らす)」と言います。一度足が遠のいたお客様を呼び戻すのは、新規を獲得するより何倍も困難です。永久指名はキャストを守る盾ですが、お客様の心を縛る鎖ではありません。常に「選ばれ続けている」という緊張感を持ち、感謝の気持ちを伝え続けることが、売上安定化への唯一の道です。
永久指名にまつわる専門用語と複雑なルール解説
ナイトワークには独特の専門用語やルールが存在し、初心者には分かりにくい部分が多々あります。特に永久指名に関連する用語は、知っているかどうかで遊び方やキャストとの関係性が変わってくる重要なものばかりです。
ここでは、「場内指名」「枝」「送り指名」「係とヘルプ」といった、よく耳にするけれど正確な意味が曖昧になりがちな用語について解説します。これらの仕組みを理解しておけば、お店での振る舞いに余裕が生まれ、意図しないマナー違反を防ぐことができます。
「場内指名」から「本指名(永久指名)」へ移行するプロセス
「場内指名」は、フリーで入店し、その日席についたキャストの中から気に入った子を選ぶシステムです。多くの店では、場内指名はあくまでその日限りの指名権ですが、店によっては「場内指名=仮の本指名」とみなし、次回以降の来店時に自動的にそのキャストが担当になる場合があります。
一方、「本指名」は入店時から特定のキャストを指名することです。一般的には、一度本指名をすると永久指名が確定します。重要なのは、「場内指名を何回したら本指名扱いになるか」などのルールが店によって違う点です。うっかり場内指名をしただけで永久担当が決まってしまうこともあるため、特定のキャストに固執したくない場合は、場内指名を入れる前にシステムを確認するのが無難です。
「枝(エダ)」とは?連れ客の指名権と永久指名の優先順位
「枝(エダ)」とは、指名を持っているメインのお客様(幹)と一緒に来店した、お連れ様(フリー客)のことを指します。この「枝」のお客様が気に入ったキャストを指名したい場合、少し複雑なルールが適用されることがあります。
通常、枝のお客様は自由に指名(場内指名)できますが、幹のお客様の担当キャスト(係)の顔を立てるため、係の了承を得たり、係と仲の良いキャストを紹介されたりするケースが多いです。また、もし枝のお客様が後日一人で来店した場合、最初につれてきた幹のお客様の担当キャストが、自動的に枝のお客様の担当(係)になるという「係の親子関係」のようなルールを持つ厳しい店もあります。
「送り指名」をもらった時点で永久指名は確定するのか?
「送り指名」とは、会計後にお店の出口やエレベーターまで見送ってくれるキャストを指名することです。フリーで入店し、複数のキャストがついた後、最後に「誰に見送ってもらうか」を選びます。これは「今日一番良かった子」を選ぶ投票のような意味合いを持ちます。
多くのキャバクラやクラブでは、この「送り指名」をした時点で、そのキャストが次回の「本指名」候補(事実上の担当)として登録されることが一般的です。つまり、安易に送り指名をすると、それが永久指名の第一歩となる可能性があります。誰でもいいからと適当に選ぶのではなく、「次に来た時もこの子についてもらいたいか」を基準に選ぶことが大切です。
「係(担当)」と「ヘルプ」の役割分担と人間関係
永久指名制度のお店では、一人の卓に「係(担当キャスト)」と「ヘルプ(手伝いのキャスト)」がつきます。係はお客様の管理と売上の責任を持ち、ヘルプは場を盛り上げたり、お酒を作ったりして係をサポートする役割です。
ここでのポイントは、お客様はあくまで「係のお客様」であるという絶対的な上下関係です。ヘルプのキャストが係のお客様と個人的に連絡先を交換したり、営業をかけたりすることは重大なルール違反(裏引き・爆弾)となります。客側としても、ヘルプの子が気に入ったからといって、係を無視してヘルプとばかり話したり、連絡先を聞こうとしたりするのはマナー違反です。それぞれの役割を理解し、係を立てつつヘルプにも優しく接するのが、スマートな客の振る舞いです。
よくあるトラブル回避!永久指名制度におけるマナーと注意点
ルールを知らずに遊んでいると、悪気はなくてもトラブルに巻き込まれたり、お店側から「迷惑な客」と認定されたりすることがあります。特に人間関係が濃密な永久指名の店では、ちょっとした行動が波紋を呼ぶことがあります。
ここでは、友達との指名被りや、担当不在時の来店、連絡先交換の作法など、具体的によくあるシチュエーション別のマナーと注意点を解説します。これらを知っておけば、不要な揉め事を避け、キャストからも「分かっているお客様」として大切に扱われるようになります。
友達と指名したい子が被ってしまった場合の対処法
友人と一緒にお店に行き、偶然にも二人とも同じキャストを気に入ってしまった場合、どうすればよいのでしょうか。永久指名の店では、原則として一人のキャストは一人のお客様の係にしかなれません(同じ卓内での重複指名は避けるのが一般的です)。
この場合、もっとも平和的な解決法は、入店前や指名を入れる前に友人同士で話し合うことです。じゃんけんで決めるか、その日の支払いを持つ方が権利を得るかなど、ルールを決めておきましょう。もし譲り合いがつかない場合は、別の店に行くか、あるいはその日は指名をせずフリーで楽しむという選択肢もあります。店内で取り合いをするのはキャストを困らせるだけでなく、場の空気を最悪にするため絶対に避けましょう。
担当キャストが休みの日にお店に行くのはOKかNGか
担当キャストが公休や病欠の日に、どうしても飲みたくてお店に行きたい場合、これは「裏切り行為」になるのでしょうか? 結論から言えば、事前に担当キャストに連絡を入れて了承を得ていれば問題ありません。これを「裏を返す」や「代理来店」などと呼ぶこともあります。
多くの店では、担当不在時に来店しても、その売上の一部(係バック)は担当キャストに付くシステムになっています。キャストとしては「私がいないのに来てくれた(売上を上げてくれた)」と感謝する場合が多いです。ただし、担当に黙ってこっそり来店し、他の女の子と楽しんでいるのがバレると、信頼関係にヒビが入ります。必ず「今日店に行くけど、いないよね?誰かヘルプで楽しませてもらうよ」と一言連絡を入れるのがマナーです。
連絡先交換とお礼LINEのマナー(色恋営業との付き合い方)
永久指名のお店では、担当キャストとのLINE交換はほぼ必須の儀式です。しかし、ここでのやり取りはあくまで「営業の一環」であることを忘れてはいけません。頻繁な「お店来て」コールや、甘い言葉(色恋営業)は、あなたの来店を促すためのテクニックである可能性が高いです。
トラブルを避けるためには、キャストの営業トークを真に受けすぎず、適度な距離感を楽しむ大人の余裕が必要です。また、キャストからの連絡を無視し続けたり、逆にプライベートな誘いを執拗に送ったりするのはNGです。お礼LINEにはスマートに返信し、次回の来店予定を伝えるなど、ビジネスライクかつ紳士的な対応を心がけましょう。
別の店で会ったキャストを今の店で指名する場合の「移籍」ルール
以前、別の店で指名していたキャストが、偶然今通っているお店に移籍してきた場合、指名をその子に変えることはできるのでしょうか? これは非常にデリケートな問題です。原則として、今のお店ですでに担当(係)がいる場合、後から入ってきた元担当に指名を変更するのは「指名替え」にあたり、禁止されていることが多いです。
しかし、店によっては「移籍キャストが連れてきた顧客(前店からの顧客)」として特例が認められるケースもあります。この場合、自分一人で判断せず、移籍してきたキャスト本人やお店の黒服に、こっそりと相談するのが最善です。今の担当との関係もあるため、波風を立てずに移行できるかどうか、慎重な調整が必要になります。
永久指名がないお店はある?システムによる使い分け
ここまで永久指名の厳しさについて解説してきましたが、「そんな窮屈なルールは嫌だ」「毎回違う子と新鮮な気持ちで飲みたい」という方も多いでしょう。実は、すべてのナイトワーク店が永久指名を採用しているわけではありません。
お店の業態やシステムによっては、指名変えが自由だったり、そもそも指名制度自体がなかったりする場所もあります。自分の遊び方のスタイルに合わせて、永久指名のある店とない店を使い分けるのが、夜遊び上級者のテクニックです。ここでは、永久指名に縛られないお店選びのポイントを紹介します。
ガールズバーやスナックは基本的に「指名変え」が可能
ガールズバーやスナックは、キャバクラやクラブに比べてルールが緩やかです。ガールズバーでは、カウンター越し接客という特性上、特定のお客様を独占する概念が薄く、その日の気分でドリンクを入れるキャストを変えることが容易です。指名料という概念がなく、ドリンクバックのみで還元される店も多いため、永久指名のような縛りはほとんどありません。
スナックも同様に、基本的には「ママ」や「店そのもの」にお客様がつく形式です。お手伝いの女の子が変わっても、お店全体で接客するというスタンスのため、特定の女の子を指名し続ける義務感は薄いです。気楽にいろいろな子と話したい場合は、こうした業態を選ぶのがおすすめです。
一部のキャバクラ・ラウンジで導入されている「フリー指名」制度
最近では、キャバクラや会員制ラウンジの中にも、従来のような厳格な永久指名制度を廃止し、「フリー指名」や「回数指名」といった柔軟なシステムを導入する店が増えています。これは、お客様がその日の気分で自由に指名キャストを選べる、あるいは数回指名するまでは担当が固定されないというシステムです。
こうしたお店は「指名変えOK」を売りにしていることも多く、公式サイトや求人情報(キャスト向け)を見ることで判別できる場合があります。「ノルマなし」「指名バック制」などを強調している店は、比較的指名の流動性が高い傾向にあります。入店前に受付で「ここは永久指名制ですか?」とストレートに聞いてみるのも一つの手です。
その日の気分で相手を変えたいなら「永久指名なし」の店を選ぶべし
もしあなたが「一人の相手と深く付き合うよりも、毎回違うタイプの子と騒ぎたい」というタイプなら、無理に高級クラブや伝統的なキャバクラに通う必要はありません。永久指名制度は、安定と信頼を求める人向けのシステムです。
刺激や変化を求めるなら、指名制度のないセクキャバや、キャストのローテーションが早い大衆店、あるいは相席居酒屋などの新しい業態を利用する方が、精神的な負担なく楽しめます。自分のニーズ(信頼関係か、新鮮さか)を明確にし、それに合ったシステムのお店を選ぶことが、夜遊びで失敗しない最大のコツです。
FAQ(よくある質問)
最後に、永久指名に関してインターネット上のQ&AサイトやSNSなどで頻繁に見られる疑問・質問に対して、わかりやすく回答します。
Q. 場内指名をしただけでも、次からその子が永久指名になりますか?
A. お店によりますが、基本的には「本指名(入店時からの指名)」をするまでは確定しない店が多いです。ただし、一部の店舗では「場内指名=次回の係決定」となるルールもあります。また、一度場内指名した子以外のキャストを次回指名しようとすると、気まずい雰囲気になることは避けられません。不安な場合は、場内指名をする前にボーイに確認しましょう。
Q. 担当のキャストと喧嘩してしまいました。お店に行きづらいですがどうすれば?
A. 喧嘩の程度によりますが、まずはお店に行くのを控えて冷却期間を置くのが賢明です。どうしてもそのお店に行きたい場合は、担当本人ではなく、お店の責任者(マネージャーや黒服)に電話やLINEで相談してみてください。事情によっては、担当と顔を合わせないように配慮してくれたり、話し合いの場を設けてくれたりすることもあります。
Q. 久しぶり(数年ぶり)に来店した場合、昔の指名はリセットされていますか?
A. 厳格な高級クラブや老舗キャバクラでは、何年経ってもデータが残っており、担当は変わりません(担当が退店していない限り)。しかし、大衆的なキャバクラやチェーン店では、半年〜1年程度の来店がないと指名がリセットされ、フリー扱いになる「指名切れ」システムを採用している場合があります。これもお店次第ですので、受付で確認するのが確実です。
Q. 担当が辞めた後、次に指名する子は自由に選べますか?
A. 基本的には自由に選べるようになります(フリー状態に戻ります)。ただし、辞める担当キャストから「次は〇〇ちゃんをお願いね」と後輩を紹介され、引き継ぎが行われるケースも多いです。その紹介を断って、自分で別の子を探すことは可能ですので、自分の意思をはっきりと伝えましょう。
Q. 担当キャストに内緒で、こっそり他の子を指名する方法はありますか?
A. 同じお店の中でこっそり他の子を指名するのは、ほぼ100%不可能です。顧客管理システムで管理されている上、店内には他のキャストやボーイの目があるため、すぐにバレます。バレた時のリスク(担当との修羅場、出禁など)を考えると、絶対にやめるべきです。他の子と遊びたいなら、潔く別のお店に行くことを強くおすすめします。
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まとめ
今回は、ナイトワーク業界の独特なルールである「永久指名」について、その仕組みから客・キャスト双方の戦略まで詳しく解説してきました。一見すると厳しく不自由なシステムに見えますが、その裏にはお店の秩序を守り、お客様に最良のサービスを提供するための合理的な理由があります。
永久指名は「信頼と秩序」を守るためのシステムと心得る
永久指名制度は、キャスト同士の無益な争いを防ぎ、お客様との長期的な信頼関係を築くための土台です。このルールがあるからこそ、担当キャストは安心してあなたに尽くすことができ、あなたも「いつもの」という阿吽の呼吸でリラックスして過ごすことができます。この「安心感」に対価を払っていると考えると、制度の意義が理解できるはずです。
最初の指名選びが超重要!慎重な判断が楽しい夜遊びの鍵
変更が効かないからこそ、最初の一歩である「本指名」は慎重に行う必要があります。見た目だけで即決せず、何度かフリーで通って性格や相性を確かめたり、いろいろなキャストと話してみたりしてから、「この子だ!」と思える担当を見つけることが大切です。その慎重さが、長く続く良好な関係への第一歩となります。
ルールを理解して客もキャストもWin-Winの関係を築こう
「郷に入っては郷に従え」の言葉通り、お店のルールを正しく理解し尊重することは、スマートな大人の遊び方の基本です。永久指名のメリットを最大限に享受し、デメリットやトラブルを上手に回避しながら、担当キャストと素敵な夜の時間を楽しんでください。
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記事監修者
株式会社グロウ・コンサルタント/古川一輝税理士事務所
代表税理士:古川一輝
夜職や店舗ビジネスの顧客からの相談を多く受け、確定申告・収入管理など“業種特有の悩み”に実務経験を踏まえて対応している。
飲食・美容・医療のバックオフィス業務も一括で支援し、長く選ばれる税務パートナーとして活動している。




