【完全解説】給率とは?計算方法からキャバクラ・ラウンジでの査定対策まで網羅
ナイトワーク業界で働き始めると、必ず耳にする「給率」という言葉。「今月の給率が高すぎるから気をつけて」とスタッフに注意されたり、給与明細を見て「どうして時給が下がっているの?」と疑問に思ったりした経験はないでしょうか。給率は、キャストとしての評価や報酬に直結する非常に重要な指標です。
しかし、その計算方法や仕組みは店舗によって微妙に異なるため、正しく理解していないと思わぬ損をしてしまう可能性があります。特に、これから本格的に稼ぎたいと考えている方にとって、給率のコントロールは避けて通れない課題です。
この記事では、ナイトワークにおける給率の正しい定義から、誰でもできる計算方法、そして給率を適正に保つための具体的な対策までを徹底的に解説します。仕組みを正しく理解し、賢く立ち回ることで、時給ダウンのリスクを回避し、安定した収入を目指しましょう。
そもそもナイトワークにおける「給率」とは?基礎知識を解説
ナイトワーク業界で頻繁に使われる「給率」という言葉ですが、何となく「売上と給料のバランス」と理解している方が多いのではないでしょうか。この章では、給率の正確な定義と、なぜこの指標がお店の経営において重要視されるのか、そしてキャストにとってどのような意味を持つのかを、店舗側と働く側の双方の視点からわかりやすく解説します。基本を理解することで、対策の必要性が見えてきます。
「給率」の言葉の意味と正式名称
給率とは、正式には「給与率(きゅうよりつ)」を指し、お店の売上に対してキャストに支払うお給料がどのくらいの割合を占めているかを示す数値です。一般企業の経営指標で言うところの「人件費率」に近い概念ですが、ナイトワークでは個人の成績表としての意味合いが強く、キャスト一人ひとりの時給やバック(インセンティブ)に対して、どれだけの売上を作ったかで算出されます。
一般的に、給率は「パーセンテージ(%)」で表されます。この数値が低ければ低いほど、お店にとっては「利益率の高いキャスト」となり、逆に数値が高ければ高いほど「コストのかかるキャスト」と判断されます。業界全体での標準的な目安は存在しますが、高級クラブ、キャバクラ、ラウンジといった業態や、お店のコンセプトによって合格ラインとされる数値は異なります。
なぜお店は「給率」を気にするのか?経営視点での損益分岐点
お店が給率を厳しく管理する最大の理由は、経営を存続させるための「損益分岐点」を守るためです。ナイトワークの店舗経営には、キャストのお給料以外にも、家賃、内装費、広告宣伝費、黒服などのスタッフ人件費、酒代、光熱費など、膨大な経費がかかります。
もし、キャスト全員の給率が100%(お給料と売上が同額)だった場合、お店の手元には利益が残らないどころか、諸経費の分だけ大赤字になってしまいます。一般的に、店舗全体での人件費率が一定ラインを超えると経営が傾くと言われています。そのため、お店は各キャストの給率を常にモニタリングし、赤字にならないようコントロールする必要があるのです。給率が高いと注意されるのは、お店にとって「赤字のリスクがある」というシグナルだと理解しましょう。
キャストにとっての給率=「自分のコスパ」を示す指標
キャスト側から見た場合、給率は「自分自身のコストパフォーマンス」を示す客観的な指標となります。厳しい言い方になりますが、お店というビジネスの場において、給率は「あなたがお店にどれだけ貢献しているか」を数字で証明するものです。
給率が良い(低い)キャストは、お店にとって「少ない経費で大きな利益を生んでくれる存在」であるため、時給アップの交渉がしやすくなったり、待遇が良くなったりします。逆に給率が悪い(高い)状態が続くと、「お給料に見合った働きができていない」と判断され、時給の減額や出勤日数の削減といった措置が取られる可能性があります。つまり、給率を意識することは、自分自身の価値を高め、より良い条件で働くための自己防衛策でもあるのです。
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誰でも計算できる!給率の計算方法とシミュレーション
「計算は苦手」という方も多いかもしれませんが、給率の計算式自体は非常にシンプルです。自分の給率を把握できていないと、知らない間に査定ラインを割ってしまう危険性があります。ここでは、基本的な計算式と、具体的な数字を使ったシミュレーションをご紹介します。現状の自分が安全圏にいるのか、それとも危険な状態なのかを把握するための計算スキルを身につけましょう。
給率を求める基本の計算式【給与÷売上×100】
給率を算出するための基本の計算式は以下の通りです。
給率(%) = (支払われる給与総額 ÷ 自分の売上) × 100
例えば、ある日の日給が20,000円で、その日の自分の売上が40,000円だった場合、計算式は「20,000 ÷ 40,000 × 100 = 50」となり、給率は50%となります。
この計算式における「給与総額」には、基本時給だけでなく、指名バックや同伴バックなどの各種バックが含まれることが一般的です。一方で、分母となる「自分の売上」が具体的に何を指すのかはお店によってルールが異なります。次の項目で詳しく確認していきましょう。
給率計算に含まれるもの・含まれないもの(指名料・各種バック)
給率を正確に計算するために最も重要なのが、「売上」の定義です。多くの店舗では、お客様が支払った総額(税込)ではなく、「小計(しょうけい)」と呼ばれる金額を基準にします。小計とは、サービス料(サ)や消費税(TAX)が加算される前の、純粋な飲食代や指名料の合計金額のことです。
- 分子(給与):時給 × 時間 + 各種バック(指名、同伴、ボトルなど)
- 分母(売上):一般的には「小計」。サービス料やTAXは含まないことが多い。
また、店舗によっては「カード手数料」を売上から差し引く場合や、原価の高い特定のボトルは売上換算率を下げるなどの独自ルールを設けていることがあります。これらの詳細は契約書や店舗の給与システム説明資料に記載されていますので、必ず確認するようにしてください。認識のズレが計算ミスの最大の原因となります。
【ケーススタディ】時給5000円・5時間勤務の場合の適正売上は?
ここでは具体的な数字を用いて、時給5,000円で5時間勤務した場合の給率をシミュレーションしてみましょう。この場合、1日の基本給与(日給)は「5,000円 × 5時間 = 25,000円」となります(バック等は一旦除外します)。
給率50%を目指す場合の目標売上
多くのキャバクラやラウンジで「優良キャスト」とされる目安の一つが、給率50%前後です。給率50%を目指す場合、計算式を逆算して目標売上を算出します。
目標売上 = 給与 ÷ 0.5
今回の場合、「25,000円 ÷ 0.5 = 50,000円」となります。つまり、日給25,000円をもらうためには、50,000円の小計売上を作れば、お店から高く評価されるラインに乗ることになります。これを達成するためには、本指名を呼び、ボトルを入れてもらうなどの営業努力が必要となります。
給率100%(赤字ライン)になってしまうケース
次に、給率が100%になってしまうケースを見てみましょう。給率100%とは、「25,000円 ÷ 25,000円 × 100」の状態です。つまり、自分の日給と同じ額の売上しか作れなかった場合です。
一見、トントン(プラスマイナスゼロ)のように見えますが、前述の通りお店には家賃や光熱費などの経費がかかっています。そのため、給率100%は実質的に「お店にとって赤字」の状態です。もし売上が0円だった場合は、給率は計算不能(無限大)となり、完全な赤字となります。このような状態が続くと、時給カットの対象となる可能性が非常に高くなります。
業種・店舗タイプ別に見る「給率システム」の違いと特徴
「給率」と一言で言っても、会員制ラウンジ、キャバクラ、クラブなど、業種によってその扱われ方や重要度は大きく異なります。また、同じ業種でもお店の方針によってシステムは千差万別です。ここでは、主要な業種ごとの特徴を比較し、自分に合った給率システムを見極めるためのヒントを解説します。
会員制ラウンジにおける給率:シートバック制との違い
会員制ラウンジは、他の業種に比べて給率の概念が少し特殊な場合があります。多くのラウンジでは、時給とは別に「小計の◯%バック」といったシートバック制や、1本釣り制などを採用しており、成果報酬の色合いが強い傾向にあります。
ラウンジの中には「給率計算がない(ノルマなし)」を売りにしている店舗も多いですが、実際には内部的に管理されていることがほとんどです。特に高時給で採用された場合、期待された売上(見えない給率ボーダー)を下回ると、「出勤調整」という形でシフトを減らされたり、契約更新を断られたりすることがあります。ラウンジは表向きの数字よりも、実質的な集客力がシビアに問われる業態と言えます。
キャバクラにおける給率:ポイント制と売上スライド制
キャバクラでは、給率が給与システムに明確に組み込まれているケースが一般的です。大きく分けて「売上スライド制」と「ポイントスライド制」があります。
- 売上スライド制:純粋な売上金額に応じて翌月の時給が変動します。給率そのものを基準に、「給率◯%以下なら時給+◯円」と設定されていることもあります。
- ポイントスライド制:指名本数、同伴回数、売上などをポイント換算し、その合計で査定します。売上金額だけでなく、来店頻度も評価されるため、単価が低い若手のお客様が多いキャストでも評価されやすい側面があります。
キャバクラは数字が全ての世界であることが多く、給率管理は非常に厳格です。
高級クラブにおける給率:係制と日給のバランス
銀座や北新地などの高級クラブでは、「係(かかり)制」と呼ばれる永久指名制度が基本です。クラブでは、一晩の売上で一喜一憂するよりも、月単位、あるいは年単位での貢献度が重視されます。
クラブの場合、日給は「お給料」というより「固定の手当」という側面に近く、売上に対するバック(歩合)が収入の大きな柱になることもあります。ただし、「日給の◯倍の売上を毎月作る」といったノルマ(同伴ノルマや売上ノルマ)は存在し、これが実質的な給率管理にあたります。未達成の場合、日給の減額ではなく「日払い(日引)」と呼ばれる罰金的なペナルティが発生するケースがあり、システムは複雑です。
「給率管理」がある店と「給率なし」の店のメリット・デメリット
店舗選びの際、「給率管理あり」と「給率なし(ノルマなし)」のどちらが良いかは、キャストのタイプによります。
| タイプ | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 給率管理あり | 売上を作れば天井知らずで稼げる。 明確な目標がありモチベーションになる。 | プレッシャーが大きい。 売上がないと時給が下がるリスクがある。 |
| 給率なし(緩い) | 精神的に楽に働ける。 未経験者でも始めやすい。 | 基本時給が低めに設定されがち。 頑張っても給料に反映されにくい場合がある。 |
「稼ぎたい」のか「マイペースに働きたい」のか、自分の目的に合わせて選択することが重要です。
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給率が高い(悪い)とどうなる?発生するペナルティとリスク
給率の数値が悪化した場合、キャストにはどのような不利益が生じるのでしょうか。単に「店長に怒られる」だけでは済みません。給率の悪化は、収入の減少や働く環境の悪化に直結します。ここでは、給率オーバーによって発生する具体的なリスクについて解説します。これらを知ることで、危機感を持って日々の営業に取り組めるようになるでしょう。
次回の査定で時給が下がる(時給スライド)
最も直接的な影響は、時給の減額です。多くの店舗では、1ヶ月ごとや半月ごとに「査定期間」を設けています。この期間内の平均給率がお店の規定ライン(ボーダーライン)を超えてしまった場合、翌月の時給がスライド式に下げられます。
例えば、時給5,000円でスタートしても、給率が悪ければ翌月は4,500円、4,000円と下がっていく可能性があります。一度下がった時給を再び上げるには、次の査定期間で良い成績を残さなければならず、モチベーションの低下にもつながります。時給を維持するためには、常にボーダーラインを意識した働き方が求められます。
出勤調整や早上がりの対象になりやすくなる
お店は暇な日、人件費を抑えるために出勤人数を調整します。その際、真っ先に調整の対象(休みや早上がり)になるのが、給率の悪いキャストです。なぜなら、給率の悪いキャストを出勤させると、お店の赤字リスクが高まるからです。
「今日は女の子が多いから休んでいいよ」と言われたり、出勤してもお客様が少ないとすぐに「早上がり(早退)」を促されたりする場合は、給率が悪化しているサインかもしれません。働く時間が減れば、当然その分のお給料も減ってしまい、負のスパイラルに陥ってしまいます。
「給率カット」制度がある店舗の危険性
一部の店舗では、査定による翌月の時給変動だけでなく、当月の給与から直接引かれる「給率カット」という制度が存在する場合があります。例えば、「給率が80%を超えた分は、給与から差し引く」といったルールです。
労働基準法の観点からはグレー、あるいは違法となるケースもありますが、業務委託契約を結ぶナイトワーク業界では、「報酬の減額規定」として契約書に盛り込まれていることがあります。働いた分のお金が満額もらえないという最悪の事態を避けるためにも、入店前にこの制度の有無を必ず確認する必要があります。
お店からの評価ダウンとフリー客への付け回しへの影響
給率は、黒服やマネージャーからの信頼度そのものです。給率が良いキャストは「稼げるキャスト」として認識され、フリーのお客様(指名なしのお客様)の席に優先的に付け回してもらえたり、良質なお客様を紹介してもらえたりと、チャンスが優遇されます。
逆に給率が悪いと、「席につけても売上につながらない」と判断され、ヘルプ要因として使われたり、あまりお金を使わないお客様の席ばかりに回されたりするようになります。結果として、新規の指名を獲得するチャンスが減り、さらに給率が悪化するという悪循環に陥るリスクがあります。
給率を下げて時給を維持・アップさせるための実践的戦略
給率を改善するためには、「売上を上げる」ことが基本ですが、闇雲に営業をかけるだけでは疲弊してしまいます。ここでは、効率的に給率を下げ(良くし)、手取り額を最大化するための具体的な営業テクニックと立ち回りをご紹介します。数字に強いキャストは、こうした戦略を駆使して賢く稼いでいます。
ボトル単価を意識した交渉術とオーダーの取り方
給率を一気に改善する特効薬は、高単価のボトルを入れることです。例えば、1杯1,000円のドリンクを10杯もらうには時間がかかりますし、お腹もいっぱいになってしまいますが、1本10,000円のボトルなら一瞬で同じ売上が立ちます。
お客様にボトルをおねだりする際は、ただ「入れたい」と言うのではなく、タイミングを見計らうことが重要です。お客様が盛り上がっている瞬間や、誕生日・イベントなどの口実がある時に、「これを入れてくれたらもっと長く一緒にいられる(席を外さなくて済む)」といったメリットを提示するのが効果的です。また、原価の安い焼酎よりも、お店が売りたいシャンパンやワインの方が、スタッフからの評価も高まります。
同伴出勤を活用して「小計」を効率よく稼ぐ方法
同伴(どうはん)は、出勤前にお客様と食事などをしてから一緒にお店に入るシステムです。同伴の最大のメリットは、入店した時点で確実に1セット分の料金と指名料、同伴料が売上に計上されることです。
早い時間から売上が確定するため、その日の給率計算が非常に楽になります。また、同伴バックが手厚いお店も多いため、給率を下げつつ収入を増やすことができます。「食事だけでいいから」とハードルを下げて誘い、確実な来店につなげるのがポイントです。月に数回でも同伴を組むことができれば、給率の安定感は段違いになります。
場内指名とドリンクバックでコツコツ給率を調整するテクニック
大きな売上が見込めない日でも、諦めてはいけません。フリーのお客様からの「場内指名」や、こまめな「ドリンクオーダー」の積み重ねが給率を救います。
特に場内指名は、本指名に比べてハードルが低く、延長につながれば売上も伸びます。「もう少しお話したいな」と可愛く伝えたり、共通の話題で盛り上げたりして、指名を勝ち取りましょう。また、自分へのドリンクだけでなく、お客様へのキープボトル提案やフードのオーダーなど、小計を少しでも底上げする意識を持つことが大切です。数千円の差が、月末の給率計算で大きな意味を持ちます。
黒服・スタッフと連携して「給率調整」を行う裏ワザ
給率管理は一人で抱え込まず、お店のスタッフ(黒服)を味方につけることも重要です。信頼できるスタッフに「今月の給率、今どのくらいですか?」「あとどれくらい売上があればボーダーを超えますか?」と相談してみましょう。
意欲を見せるキャストには、スタッフも協力的になります。「あと1セット延長すればクリアだよ」とアドバイスをくれたり、相性の良さそうなフリー客をつけてくれたりする場合があります。また、どうしても数字が足りない時に、締め日直前に相談することで、何らかの救済措置やアドバイスをもらえる可能性もあります。スタッフとのコミュニケーションも営業活動の一環です。
給率システムで失敗しないための店舗選びと面接対策
どれだけ営業力があっても、お店のシステム自体が厳しすぎると稼ぐのは困難です。入店してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、面接時や体験入店時に確認しておくべき、給率に関するチェックポイントをご紹介します。求人情報には載っていないリアルな条件を引き出しましょう。
面接時に必ず確認すべき「査定期間」と「給率ボーダーライン」
面接では、必ず「給率の分岐点(ボーダーライン)」と「査定期間」を確認してください。「給率は何%から時給スライド対象ですか?」「査定は毎月ですか、それとも3ヶ月ごとですか?」と具体的に質問します。
一般的に、給率50%〜60%をボーダーとする店が多いですが、中には40%以下を求められる厳しい高級店もあります。自分の顧客を持っている経験者なら厳しい条件でも高時給を狙えますが、未経験者や顧客が少ない場合は、ボーダーが緩め(60%〜)の店や、査定期間が長めの店を選ぶのが無難です。
「持ち出し」の有無と計算対象外の売上を確認する
給率計算の落とし穴となりがちなのが「計算対象外」の項目です。特に注意したいのがクレジットカードの手数料です。お客様がカード会計をした際、手数料(10%〜20%程度)が売上から引かれて計算されるお店があります。
また、イベント時のセット料金割引分をキャストの売上から引く「持ち出し」があるかどうかも重要です。これらを確認せずに契約すると、「売上は上げているのに給率が悪い」という事態に陥ります。「カード手数料は売上から引かれますか?」「小計には何が含まれますか?」と、細かいですがお金に関することは遠慮せずに聞きましょう。
自分の顧客層とお店の単価設定の相性を分析する
自分のお客様が「安く飲みたい」層なのか、「高くても良いサービスを受けたい」層なのかによって、合うお店は異なります。客単価が低いお店で高時給をもらおうとすると、膨大な客数をこなさなければならず、給率維持が困難になります。
逆に、客単価が高いお店(セット料金やボトルが高い店)なら、少ない組数でも売上が立ちやすく、給率を良くしやすい傾向があります。ただし、接客レベルも高く求められます。自分の実力や顧客層と、お店の客単価のバランスが取れているかを冷静に分析することが大切です。
契約時の保証期間中に給率を安定させる計画の立て方
多くの店舗では、入店後1〜3ヶ月程度は「時給保証期間」として、給率が悪くても時給が下がらない期間を設けています。この期間は「稼げる期間」であると同時に、「顧客を作るための準備期間」です。
保証期間中にただ漫然と働いていると、保証が切れた途端に時給が暴落してしまいます。この期間を利用して、フリーのお客様への連絡先交換や営業メールを徹底し、保証明けには自分の指名客が来店してくれるような土台を作っておく計画性が重要です。「保証期間はいつまでですか?」「その間のノルマはありますか?」と確認し、その期間を最大限に活用しましょう。
よくある質問(FAQ):給率に関する疑問を解決
最後に、給率に関して現役キャストやナイトワーク初心者からよく寄せられる質問に、Q&A形式でお答えします。疑問を解消して、安心して働ける環境を整えましょう。
Q. 給率100%を超えてしまったら給料はもらえないのですか?
基本的に、働いた分の「最低賃金」や「契約上の最低保証額」は支払われる法律上の義務がありますが、業務委託契約の内容によっては、報酬が大幅に減額される可能性があります。ただし、「給料がゼロになる」ということは通常ありません。あまりに給率が悪い状態(100%超えなど)が続くと、給料カット以前に、解雇(クビ)やシフトに入れない等の対応を取られることが一般的です。
Q. 新人のうちは給率が悪くても許されますか?
多くの店舗では「入店後1ヶ月〜3ヶ月」程度の保証期間(ノルマなし期間)を設けています。この期間中は、給率が悪くても時給が下がることはありません。お店側も、新人がすぐに売上を作れるとは思っていないため、ある程度は多めに見てくれます。しかし、保証期間終了後はシビアに査定されるため、期間中に少しでも指名客を掴む努力が必要です。
Q. 給率の良い「太客」を作るコツはありますか?
給率を良くしてくれる「太客(お金を使ってくれるお客様)」を作るには、信頼関係の構築が不可欠です。まずは、こまめな連絡や丁寧な接客で「会いに来てもらう」関係を作り、徐々に「お祝い」や「イベント」を理由に単価を上げていくのが王道です。また、最初から金払いの良いお客様を見極める観察眼(時計や靴、会話の内容など)を養うことも大切です。
Q. 確定申告の際、給率は関係ありますか?
確定申告において、給率の数値自体は直接関係しません。申告するのはあくまで「支払われた報酬の総額(収入)」と「経費」です。ただし、給率によって報酬額が変動するため、結果として納税額には影響します。また、給率カットなどで給与明細上の金額と実際の振込額が異なる場合は、帳簿付けの際に注意が必要です。明細書は必ず保管しておきましょう。
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まとめ:給率の仕組みを理解してナイトワークで賢く稼ごう
ナイトワークで安定して稼ぎ続けるためには、「給率」の理解とコントロールが必要不可欠です。給率は単なる数字ではなく、お店からの評価そのものであり、あなたの時給を守るための防波堤でもあります。
「難しそう」「面倒くさい」と感じるかもしれませんが、今回解説した計算方法や対策を実践すれば、決して怖いものではありません。むしろ、ゲーム感覚で給率を攻略できるようになれば、時給アップや待遇改善を勝ち取ることができます。
大切なのは、お店のシステムを正しく理解し、自分の現状を数字で把握すること。そして、スタッフと連携しながら賢く立ち回ることです。給率という数字に振り回されすぎず、上手く付き合いながら、あなたらしいナイトワークライフを実現してください。
\お金の管理で安心して働ける毎日を/

記事監修者
株式会社グロウ・コンサルタント/古川一輝税理士事務所
代表税理士:古川一輝
夜職や店舗ビジネスの顧客からの相談を多く受け、確定申告・収入管理など“業種特有の悩み”に実務経験を踏まえて対応している。
飲食・美容・医療のバックオフィス業務も一括で支援し、長く選ばれる税務パートナーとして活動している。



